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「全く君はしょうがないね」
テーブルに片方の肘をついて体を少し乗り出すいつもの姿勢で、木手は固い菓子を摘んだ。
吟味するように目の前まで持ち上げる。洗練された関節の動きも、骨ばって筋肉質な太い指も、動くたびにその皮膚の内側の細胞がひしめいて囁きあっているふうにすら見える。木手の視線は彼の指先から緑の袋へ動き、そして向かい合わせに座る私の目を撫でた。
首を傾け、嘲るように細めた目で、口元は緩く笑う。からかうときの表情。
「どうして自分で食べられないのにこんなもの買ってくるの」
はっきりと目が合ったあと、視線を下げてわざと子供のように不貞腐れてみせた。
未だに、彼の瞳に覗かれるのは慣れない。
唇をあまり動かさないまま言葉少なく返事をする。
「…永四郎が好きだから」
彼の好きな食べ物ではなかっただろうか。本当は木手のために買ったのではなく、コンビニで見掛けたときに木手のことを思い出して、ただそれだけだった。食べられずに賞味期限が切れてしまうのを待つだけだったものを偶然彼が訪れたときに出そうと思ったのだ。冗談に笑ったあと、もしかしたらおいしいと食べてくれるかもしれない。
俯いたまま、彼女は木手が瞼を上げて数度瞬きをしたことには気がついていなかった。ほんの僅かの間のあと、手の甲で眼鏡を押し上げて再び視線を据えた。
机の上の袋菓子をはさんだ向こう側で、ほんの少し尖らせた唇が甘えた駄々をこねる。
「食べないならいいよ」
追い討ちだった。
「俺が食べたいのが何だか分かってるでしょ」
指の間で薄い黒砂糖が砕けて落ちた。
何か感嘆詞でも口にしようとしたのかもしれない、ふと顔を上げるのと同時に机の腕に体重をかけて身を乗り出す。手の中の欠片の最後が机に落ちて乾いた小さな音をたてる頃には、目も声も唇も、蜜を捕らえていた。

 

***

ゴーヤーかりんとう…です…。
ドリームなんてはじめて書きましたほんとうにありがとうございました^^

木手永四郎の相手をする女の子は天然というほどではないけど無意識に際どい台詞を言う子だといいな。そのたびに木手が「え」って顔になって、すぐ理解するので「…ああ。(成程)」になって、「あなたって人は(手を出されたいんですか)もしくは(やってられない)」ってかおになる。女の子の方は永四郎ってほんとわけわかんないとこでスイッチ入るよねと思ってる。強引にチューされて「え、なんで!」思春期の男子は敏感なんです。

ネタ元は本当にコンビニで売っていました



見た途端噴いた。木手様ッ!

私はお子様舌なもので苦い辛い酸っぱい熱いと刺激のあるものは一通り食べられないのですが、かりんとうはもしかしたら甘くて食べられるかもしれないと思ったけど無理だった。苦っ。どちらもフワッとゴーヤーの香りがしました。
買う前から絶対苦くて食べられないって私わかってた。わかってたのに木手だと思った瞬間買わざるをえなかった。だって…!
ひとくちたべて後は眺めてた。よく目を凝らすと向かい側に木手様が見えるようになってきますよ。

画像のお茶は飲んだ後です。どうがんばっても苦くて飲めませんでした。
すみませんでした。

木手は普通に飲めそう。というか部活中にナチュラルにこのペットボトルで水分補給をして甲斐君や平古場君にゲェーって目線で遠巻きにキモがられてると良いです。


私の向かいに木手様はどうしてだかわからないけどいなかったのでそのまま賞味期限が切れました。

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