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チタンコートカッター…だと…
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今日も会いに来ました

何回見ても乾貞治…!

芋ジャまで


そして完全なる大和部長


話がまた良すぎた。
ちくしょう好きだあああ






仁王と柳生はものすごくたまに部活帰りに連れ立って甘味処に入ります、ふたりで。


柳生はコーヒーか紅茶、に時々小さなお茶菓子、仁王はココアとかパフェとか頼んで上に乗っかってる生クリームに途中で飽きて柳生に無理矢理食べさせます。
人前で突然のあーんに露骨に戸惑って「じ、自分で食べられますから…!」とか言っちゃう。仁王がどうとかっていうよりも、柳生にとって人が注文して一度口をつけたものを目の前に差し出されてそのまま口に入れるという事自体が完全に生活範疇外で、でも無理矢理食べさせる仁王に段々馴らされてくるといいです。黙って全部生クリーム食べてくれる。その後ちょっと胸やけ我慢してるとベスト。

計画的に行くのではなく、なんとなく喉が乾いたとかお腹がすいたでフラッと入る喫茶店はだいたい仁王のチョイス。今日の2時間目の休み時間に隣の席で女子が話していたのを耳にしていて、たまたま目の前にそれがあったから思い出して「柳生腹減った」、くらいのノリで誘います。
実はそんなにお腹なんてすいてない時があって、さらにもともと少食で甘党ですらない仁王はパフェなんて全然食べられなくて、柳生にほとんど食べさせて文句を言われます。だいたい金曜日です。どうして食べられないのに頼むんですか!
まだ少し一緒にいたかったから。

とは絶対言わない仁王は「ちょっとだけたべたかった」で逃げおおせてしまう。


柳生は一度だけ柳と柳の趣味の和風喫茶に行ったことがあって、「柳くんでもこんな場所へ来るんですね」「柳生は俺を何だと思っているんだ」みたいなほのぼのしたやりとりを交わしつつ、そこで「柳生が気に入る確率100%」のところてんの味を覚えているといい。

翌日の部活が休みになった金曜日、仁王がまた唐突にお腹が空いたと呟いた時、ふとその誘いの意図に気付いてしまった柳生が「私、行きたい喫茶店があるのですが」で初めて仁王を自分から誘います。 
そして柳と行ったことで唯一知ってる和菓子のお店で仁王にもやたらところてんを勧め、じゃあみたいな感じで注文して出てきたところてんが当然のように三杯酢で、南のほう(黒蜜)出身の仁王にすっごい嫌がられるといいです。なんじゃこれ、すっぱ!
ドン凹みの柳生に店を出た時仁王が「次はわらびもち。」

勿論「また連れて来て」の意味。





で、このあたりまでが柳の計画通りです。



 
まあでも大体は蜜か酢か選べるんだよね



なんだこれかわ…かわいい
妹と2ショットですか、ごちそうさまです!

土佐のジローさん




黒蜜・黒酢・三杯酢


あなたはどの比呂士がお好き(黙りたまえ)



G・M・B

(グッドミネラルバランス)





柳蓮二/立海

*


コールが掛かってから、いやそれよりももうずっと前から、身動きどころか瞬きのひとつもできなかった、その体勢で、勝利者が立ち上がろうとするのを見ていた。圧縮した空気が爆発するような技と技の振動がまだ、目の前のコート上で続いている錯覚に陥っていた。ステージは汗と勝利とを染み込ませられて、未だ歓声と熱気が冷めやらない。ただひとつの試合の終了という出来事が蜃気楼のようにたちこめている。
掌を合わせてベンチに向いた姿が大きく傾くのが、痺れた脳に残る試合の記憶を振るい去った。真田副部長、と左隣で赤也が声を上げるのとどちらが先だっただろうか。否、赤也が立っていたのは左隣だったか右隣だったかも定かではない。息を呑み、駆け寄った。
「歩けるか、弦一郎」
返事はない。腕を肩に回し、汗と泥にまみれた体を半分抱えるようにして支えた。熱い。
掠れた呼吸で、目を見開き、小刻みに震えている。疲労した体重を預かるつもりでそうしたのだが、ぞっとするほど軽かった。
日陰のベンチへ座らせ、口々に名を呼ぶ部員にアイシングの手配をさせた。脚が、一目で分かるほど変色し酷く痛んでいる。向かってしゃがみ込み、濡れたタオルを誰かから受け取った。はたはたと汗が落ち、地面に染みを作ってゆく。
「タオルを首に巻いてやってくれ。強く絞って」
空中を散る汗がフラッシュバックする。髪先を伝って落ちるときの。打球を仕留めたときの。移動と逆方向に飛ぶときの。
「ラケット」
感情の籠った丸井の声に初めて気づく。筋の走った右腕のリストバンドの先に、弦一郎はまだ、ぼろぼろのグリップを握りしめていた。痙攣しているその腕を掴む。肌の間で砂の感触がした。
ラケットを持っていることにすら気が付かなかった己の不注意に、驚く。同時に、手のひらの中のコートの砂、目の前の男がたった今まで闘っていた場所のそれが、試合の映像とともに再び自分の脳裏に蘇る。
「落ち着け、試合は終わった。」
真正面から見上げ、虚ろに燃える瞳に叫ぶ。肩で息をしたまま一言も声を発さないまま、心臓の中で煮えたぎり膨張し続けようとする熱をひたすら封じ込めているように見えた。
「お前の勝利だ。試合は終わった。…落ち着け」
はじめて自分の声が耳に届く。右手からラケットをもぎ取る。
動転しているのは俺のほうだ。試合は、終わった。
息を吐きながらゆっくりと瞬きをする弦一郎の瞼に促されるように、視線を脚に降ろした。全く動かず地面に生えたような弦一郎の足を濡れタオルで拭うと、土の汚れと自分自身の腕の震えが流れ落ちていった。タオルを渡した腕でスプレーを受け取る。視界に入らなくとも柳生の手が渡したのだと理解している。
「弦一郎」
噴き付けた冷気が指先にかかる。はた、再び汗が目の前を落ちた。
簡易な応急手当しかできない。脚への処置はもう終了していたが、顔は上げずに腕を伸ばした。立ち上がり、指示を出す。精市を目が合った。無言で、頷く。
「皆、次の精市の試合の準備を。すぐに始まるぞ」
なにか呻く声が聞こえた。寄り掛かるよう肩に額を当ててやる。帽子を取った弦一郎の頭は重く、濡れて上気していた。次から次から溢れるそれが胸へ染み込んでゆく。
「おめでとう」
全国大会で勝利して、弦一郎は泣いた。



*

蓮華萌えは唐突に来るから困り…ま…す…。いえ別に柳真じゃなくたって真柳だって全然いいんですが、最後真田が手塚に勝ててよかったなあ、ってすごく思った。ほんとにおめでとう弦一郎!弦一郎ー!


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