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仁王雅治/立海
*
ゲームセットウォンバイ、
青学・不二…
審判の声と大衆の歓声が遠く耳鳴りのように視界の向こうで響いている。
負けたのか。…そうか。
半分だけ、ベンチを振り返る。
正面に幸村が座っている。隣には真田が立っている。
ベンチの背凭れの後ろには切原も、ジャッカルも、丸井も柳も柳生も、立ってこっちを見ていた。
無様に負けた、俺の試合を見ていた。
立海がそこにいる。
向かい風が吹き抜けたような感覚。
王者立海大付属の威圧感。お前たちにも負けるのか、俺は。
のうのうとあの場所には戻れない。言葉で思うのではなくただ無感覚に
踵を返してコートから出た。
常勝立海、頭に浮かんでふと笑う。同時に眉間が歪み鼻先がツンとする。
畜生。
強かった。
俺は惨めなんだろうか。
お前らの顔が見れんくて。
仕方ない。
知らないところで優勝してきて
フェンスを開ける。キイ、蝶番の擦れる音が腹の淀みを煽る。
「仁王!」
怒声のような真田のこえが響き渡る。ああ、やめてくれよ。
心の中が震える、体が動くのが止まる。足が動かない。あと一歩でこのコートから出られるのに。
背中に掛かった声が重い。
頼むから見逃して
「どこへ行く」
幸村。
辛い、と思った。
「戻りたまえ。あなたの帰るところは」
「…ここです」
片手で俯いた顔を覆って、体が崩れていくのがわかった。
なんで柳生、お前の声は、そんなに近くから聞こえるんだ。
*
仁 王 !
ごめんなさい萌え先行で情景描写とかおっつかないこの萌どうやってつたえたらいい絵とかかけたらいいのになもっとこう、こう、ぶわぁ、ぼわあ、びりびり、ぶえええこういうかんじ(わっかんね)
くやしくてせつなくてぐるぐるしてどうしようもない仁王ひねくれてるからベンチには素直に「ごめん負けた」って言ってもどれないんだろうな。な。いつもの試合後みたいにベンチに足を向けると、この試合唯一の敗者となった自分の場所がないようなきがして、そして部活動のテニスはもうこの試合でおわりなんだ、と認識すると自分がテニスコートにいる理由なんてないか、って出て行こうとするんだけど、
その時に後ろで丸井ジャッカル赤也とかそのへんが「おい」「なあ」「仁王出て行く気だぜ」「どうすんだよ」的なことをアイコンタクトしてるといいな。柳生は内心ハラハラおろおろ緊張ぐるぐる。直情型真田は負けたことも逃げるように出てくこともどうしたのか理解できなくてイライラ。幸村はなんかよくわかんないけど冷静に物事を見つめて計算して胸いっぱいさを抑えてるといい。
でも一番に我慢ならずに「行きます」って言い残して柳生がベンチを飛び出して(でも何を言うつもりなのかどうしていいのか考えなしで)、そして追いつくまでに真田が叫ぶ。におう!柳生が振り返って仁王とジャッカルと赤也がビクッ。続けた幸村の声に、仁王に一番近い位置にいた柳生がそっと歩み寄ってベンチに戻ってきなさいといってくれる、王者立海。全力で戦った戦士に王者は慰めを与えず休息を与える。そんな感じ。
でも本当は勝ってほしかったですにお
くすん